めまいや立ちくらみが起きる5つの原因とその対策法
座った姿勢から立ち上がるとくらっとする・・・
頭がぐるぐる回る感じがして気持ち悪い・・・
このような症状が頻繁に現れたりしていませんか?
これはいわゆる「めまい」と言われるものです。
しかし、ただのめまいだと思い込み放置しておくと危険な状態になる恐れがあるんです。
今回はめまいが起きてしまう5つの原因とその対策方法を調べてみました。
めまい立ちくらみが起きる原因
過度な疲労、ストレス
恐らくみなさんが日頃感じた事のあるめまいの大半はこれが原因だと思われます。
座ってる姿勢から急に立ち上がったりした場合によく起きる症状です。
急に立ち上がった際に起こる立ちくらみは、「起立性低血圧」と呼ばれています。これは、血圧が急激に下がることで一時的に脳への血液供給量が不足し、ふらつきやめまいを起こすもの。主な原因には「低血圧」や「自律神経の乱れ」が挙げられます。
低血圧の場合、もともと低い血圧が、急に立ち上がることでさらに下がってしまい立ちくらみが起こります。自律神経の乱れは過度の疲労やストレス、ホルモンバランスの乱れが引き金になることが多く、特に生理前の時期には重い症状が出ることもあります。
メニエール病及び突発性難聴
メニエール病は、内耳を満たしているリンパ液が過剰になり、耳の蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる部分が膨れ上がる「内リンパ水腫」になります。これにより、蝸牛や身体の平衡感覚を司る三半規管(さんはんきかん)の機能が乱れて起こるといわれています。
メニエール病の場合、めまいは30分以上続きます。また、耳が詰まった感じや難聴、耳鳴りが同時に起こります。めまいが激しい場合には、吐き気や冷や汗などを伴う場合もあります。この病気は、一度おさまっても、何度も発作を繰り返します。発作を起こす頻度は人によって個人差がありますが、発作を繰り返すうちにめまいはおさまっても難聴や耳鳴りが残ってしまう場合もあります。
消化性潰瘍
あまり聞きなれない言葉ですが消化性潰瘍とは胃や十二指腸の粘膜が荒れることをいいます。
症状としては「空腹時にみぞおちが痛い」、「食欲低下」、「胸やけ」、「吐き気」が多くなるといったもの。
個人的にはみぞおちが痛くなるのはよくある事ですが・・・
ただ、消化性潰瘍の場合は潰瘍から出血するので便が黒くなるという特徴もあります。
そしてこの潰瘍が出血した時に貧血が原因となりめまいや立ちくらみが発生する可能性があるというものです。
一過性脳虚血発作
一過性脳虚血発作とは「脳梗塞」の一歩手前と言われており、脳の一部の血液の流れが一時的に悪くなることで、半身の運動まひなどの症状が現れ、24時間以内(多くは数分から数十分)に完全に消えてしまいます。
脳細胞に栄養を与えている脳の動脈が血栓(血の塊)で詰まり、症状が現れますが、脳細胞が死んでしまう前に血液の流れが再びよくなるため、脳細胞が元の機能を回復し、症状も消失します。
一方、脳の血液の流れが悪い状態が続くと脳細胞は死んでしまい、運動まひなどの症状も残ってしまいます。この状態が「脳梗塞」です。
脳梗塞という言葉はよく耳にしますが、この一過性脳虚血発作という言葉はそれほど聞きなれませんよね。
ただこの一過性脳虚血発作を放置しておくと3か月以内に15~20%の方が脳梗塞を発症し、そのうち半数は一過性脳虚血発作を起こしてから数日以内(特に48時間以内が危ない)に脳梗塞になることがわかってます。
子宮筋腫
子宮筋腫とは子宮のいろいろな場所にこぶができる病気です。もともと子宮を構成している筋肉が「こぶとりじいさん」のこぶのように1~個数・多い時で数十個できるものです。ほとんどの場合は良性のものが多いですが、まれにそれが悪性へと発展する場合があり注意が必要です。
この子宮筋腫がなぜ出来るかは、現在の所まだはっきり分かってはいません。ただその成長には女性ホルモンが関係している事は間違いないようです。
子宮筋腫は成人女性の4~5人に1人はあると考えられています。
子宮筋腫は貧血を引き起こすため、ただの立ちくらみと勘違いしてしまうことがあります。立ちくらみの回数が増える、不正出血や過多月経などの症状が出たら要注意です。
めまいが起きた際の対処法
それでは急にめまいが起きた時はどういう対処をとるのが最も有効なのでしょうか。
それにはまずめまいの症状を判断する必要があります。
すぐに救急車を呼んだ方がいい場合
- 手足にしびれがある
- ろれつが回らない
- ものが二重に見える
- 激しい頭痛が起きる
- 顔にしびれがある
上記の症状が出た場合は脳が原因で起きている可能性があるのですぐに救急車を呼ぶこと。
症状が軽度な(上記にあてはまらない)場合
とにかく安静にする
突然めまいが起きた場合は、まずはその場でできる限り安静にしましょう。無理に動くと、転倒して怪我をする場合もあります。立っている場合は座る、運転しているときは車を路肩に止めて休む、横になって休める場合は横になるなどで、しばらく休みましょう。
刺激を与えない
可能であれば、外からの刺激を全て遮断しましょう。明るいようであれば暗くする、音楽を聞いているのであれば、一度音楽を切るなど、目や耳から入ってくる刺激をシャットダウンすることが重要です。
これらの方法を試してもめまいが続く際は病院へ行きましょう。
日常からできるめまいの予防
ストレスをため過ぎない
精神的及び肉体的なストレスは自律神経の乱れに直結しています。
自分の体を一番知っているのは自分なはずなので自分にとって優先順位は何なのか?としっかり判断し、無理のない生活を送りましょう。
規則正しい生活を心がける
夜更かしをしすぎたり食事をとる時間がバラバラになったりすると自律神経の乱れに繋がります。決まった時間の食事、早寝早起きを意識しましょう。
食事を見直す
毎日バランスが取れた食事をしていますか?
めまいは血液の流れが悪くなることによって起こる場合もあるので、血液の流れを良くする青魚(さんま・さば・まぐろなど)や、血行促進機能があるビタミンEの摂取がおすすめです。ビタミンEはアーモンドやかぼちゃなどに多く含まれます。
また、アルコールを飲みすぎると平衡感覚が低下するため、適量におさえるようにしましょう。
さいごに
めまいや立ちくらみはふとした瞬間に起き、そのほとんどは安静にしておけば治まる事が多いです。
しかし中には説明した通り危険な場合もあります。少しでもいつものめまいや立ちくらみと違うと感じたら病院へ行きましょう。
近くで立ちくらみを起こしてる人がいたら支えてあげましょうね(^_-)-☆
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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